• コンセプト
「漢字のとびら」著者の先生より
白石 範考 先生
1955年鹿児島県生まれ。
東京都公立小学校教諭を経て、1990年から2016年まで筑波大学附属小学校教諭。
明星大学教育学部教授、
「考える国語」セミナー会長。
明星大学教授 元筑波大学附属小学校
白石 範考先生 企画/監修/著

「国語は好きだけど漢字は嫌い」という声をよく耳にします。
漢字の学習は、「お手本を見て繰り返し何回も書いて覚える」という方法が一般的です。
何回も何回も同じ漢字を機械的に書いていたのでは漢字を嫌いになるのも仕方のないことですね。
ところが、「お手本を見る」と「何回も書く」の間に、「意識し、考える」というステップを入れることで、漢字は驚くほど簡単に身に付くのです。
この『漢字のとびら』は、一つ一つの漢字について、児童が間違えやすいところを問題形式で示し、そのポイントを意識し考えさせてから、書かせます。
さらに、一つの漢字を見て、正しくない場合は正しい漢字を書くという問題を設けました。示された漢字が正しいかどうかを考えることは、とりもなおさず、自分の頭の中にある漢字が正しいかどうかを考える作業でもあります。
『漢字のとびら』は、このように「考える」ということを大切にして、漢字を楽しく学べるようにしたいと願って作った教材です。

青木 伸生 先生
1965年千葉県船橋市生まれ。
東京学芸大学を卒業後、東京都公立小学校教諭を経て、現在、筑波大学附属小学校教諭。
國學院大學栃木短期大学講師、
全国国語授業研究会会長、
教育出版小学校国語教科書編集委員なども務める。
筑波大学附属小学校
青木 伸生先生

「考える」とは、どういうことでしょうか?
「漢字」は、考えるものなのでしょうか?
たとえば、「考える」ということは「仲間に分ける」ことです。
「海・泳・湖・池」これらの漢字を見た児童は、共通する部分「さんずい」に気がつくでしょう。
そして、同じ部分に目をつけて仲間分けすると、どの漢字も、おそらく「水」に関係がありそうだ、と予想することができるでしょう。
このような仲間分けが「考える」ことの一つなのです。
もう一つ。「安」という字を学習した後に、「案」を見たら、まだ習っていなくても「アンと読む漢字だろう」という予想がつくでしょう。
さらに、小学校で習わないような、「鮟」という漢字を見ても、「これもアンと読めるに違いない」という予想ができますよね。
それは、どの漢字にも「安」という部分があるからです。
こんなふうに、漢字は「考える」ことで、どんどん世界が広がります。
習っていない漢字まで読めてしまうのですから。
『漢字のとびら』は「考える」に重点を置いた教材です。
「考える」ことで、漢字の基礎から応用までと、幅を広げることができるのです。

白坂 洋一 先生
1977年生まれ、鹿児島県出身。
鹿児島県公立小学校教諭を経て、2016年度より筑波大学附属小学校教諭。
全国国語授業研究会理事、
「子どもの論理」で創る国語授業研究会会長を務める。
筑波大学附属小学校
白坂 洋一先生

「漢字はたくさん練習すれば覚えることができるのでしょうか?」
この一つの疑問が『漢字のとびら』を作成するに至った出発点です。
確かに、くり返し練習することで、字形やバランスなどを身につけて正確に書くことができるようになるでしょう。
しかし、漢字はさまざまな「きまり」で成り立っています。
漢字のきまりを見つけ、知ることで漢字の学習はより容易になるのではないでしょうか。
本書には、「考える」というプロセスが至る所にちりばめられています。
「わかった!」「なるほど!」「あー、そういうことか!」
漢字の学習を通して、子どもたちからこんな声が聞こえてきそうです。

執筆者鼎談動画

「子どもたちに漢字の世界をひろげてあげたい!」執筆者3名にこれからの漢字教育の在り方について話をいただきました。
動画の後編では、「漢字のとびら」の企画趣旨について、3名の想いを語っていただいています。

執筆者講座動画

日々の漢字指導のポイントと、子どもの思考を働かせる漢字学習の狙いについて、「漢字のとびら」を取り上げながらお話いただきました。

※月山国語の会主催・月山国語の会研修会第1回島根国理算セミナーにて

※河内教員サークルSOYA主催・青木伸生先生に学ぶ国語授業づくり講座【言語事項】にて